2024年1月31日水曜日

讃美ケ丘別荘地K邸、改修工事その3-着工編

猫と畑とDIYの記事ばかりなので、たまにはお仕事の話を。。

昨年の秋口より、改修工事の設計に携わっている、讃美ケ丘別荘地K邸の改修工事が始まりました。施工は当建物を建設した地元の丸格建築さんです。

(現在の外観の様子)




















1995年に建設された当建物は、
設計監理;坂茂建築設計
施工;丸格建築にて建てられました。
この度、別荘オーナーが変わり、改修工事を行います。

改修工事におけるテーマは”原設計の通りの復元”です。

改修工事の設計依頼がある際には、バリューアップや時代に合わせたリニューアル、性能向上等のご要望が多いのですが、当建物は少し特殊な事情があります。
といいますのが、設計者の坂茂さんは、今や言わずと知れた日本を代表する建築家で、
建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞受者です。
讃美ケ丘別荘地に、坂茂さんは3つの建築作品を作りましたが、うち2つ(ダブルルーフの家、紙の家)はすでに取り壊され、残っているのは当建物のみです。
当建物の作品名称は”家具の家no1”です。家具で建物の構造躯体が構成されている所以が、
坂茂建築設計公式サイトで紹介されています。こちら

具の家no1は、これまでに2つ、原寸復元され、現在、どちらも宿泊施設として運用されてているようです。
 家具の家紹介ページこちら
 家具の家紹介ページこちら

当建物は、そんな原寸復元対象となる、オリジナルモデルであり、不用意にリフォームを行うなど、坂さんの作品に”失礼”!ということで、”復元”なのです。多少、断熱性や防湿性能などの向上は行いますが。。。

新しいオーナーさんから承諾をいただけましたので今後の改修工事の進捗については、
プライバシー侵害につながらない程度の範囲で、当ブログにアップさせていただきます。
(坂茂建築設計にも一応お声がけしました!)

過去に行った調査編の記事はこちら

現在の様子

現在の様子

現在の様子。大きな下駄箱状の家具や
本棚が構造体となっています。



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