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わたしたち(夫婦)は、オフィスを東京に構えて、建築物の設計監理業務を生業にしているのですが、ひょんな縁から、2010年に山中湖讃美ケ丘別荘地の中古山荘を所有する運びとなりました。
2020年のコロナ渦において、一定期間避難するつもりで山中湖山荘に籠り始めたのですが、長引くコロナ渦を横目に、職住一体、山荘暮らしを満喫しつつ、本業のお仕事も山荘にて(リモートワーク?、流行りのワーケーション?)行っております。
ありがたいことに、このブログをご覧いただいて、山中湖近辺の別荘設計のご相談、設計のご依頼もいただいております。
これまでに(2023年10月現在)、山中湖近辺において、新築、リフォーム等、合わせて、20数件の別荘建築の設計監理に携わらせていただきました。
最近、ふと気づいた事が、どのお客様にも、毎回、おんなじ説明をしている事があるな。と。しかも、結構大切な事。
ということで、これまでに集めた情報を整理する意味で、記しておこうと思います。
(主観を交えた表現もありますので、ご了承ください。)

大正時代の頃より、東京に近い避暑地として、別荘利用されてきた山中湖ですが、
避暑地である、ということは、寒冷地なわけで、建物にはそれなりの工夫を要するのと、
注意しなければならない点があります。
また、暖かい地方では必要のない、建設コストがかかります。
(夏しか利用しない別荘なのか、年間通してオールシーズン利用するのか、)
(永住するのかしないのかによっても異なりますが。。。。。)

手始めに、山中湖エリア特有の各種法規制や、建築規則について記します。
01;都市計画法>
 都市計画区域内、区域区分非設定地域
02;自然公園法>
 富士箱根伊豆国立公園区域内   
03;山中湖村景観条例                   
04;各別別荘地ごとの自主的建築規則          

次にハザードマップや傾斜地における規制について記します。
05;ハザードマップについて              
06;がけ付近における建築計画の注意点        

山中湖の気候や省エネ法における位置づけ
07;省エネ法における山中湖村の位置づけ       
08;山中湖の気候について              


以下に、寒冷地別荘建築の注意点とコスト高割合について箇条書きします。
それぞれの項目の詳細説明を、随時、アップロードしていきます。
以下のコスト増は東京都心部(6地域)の一般住宅と比した場合です。(あくまで主観です)

1;基礎(凍結深度)      
 1.2~1.5倍 コスト増    
 詳しくはこちら
2;高基礎(傾斜地の場合)  
 1.3倍~   コスト増      
3;高断熱性(床壁天井編)  
 1.2~1.5倍 コスト増
4;高断熱性(窓編)      
 1.2~2.0倍 コスト増    
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5;多雪地域
 (H26(2014年)豪雪記録187センチ)      
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6;給排水工事(凍結防止対策)                 
 6-1;水抜き編      
  水栓数、仕様により+8~20万 
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 6-2;鋼管パイプ編     
  材料1.5倍、工賃も1.3~1.5倍 
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 6-3;保温+電熱ヒーター編 
  配管長さにより+30~80万  
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 6-4;ちょろちょろ出し 
  無料。いや、水道代はかかりますが。
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7;下水(浄化槽処理編)  
  +60~100万円(容量による)  
   詳しくはこちら
8;湿気対策 
  (しっくい等調湿材、除湿器)
   (OMソーラー、空気循環等)
9;暖房設備
  (床暖、エアコン、ファンヒータ、薪ストーブ等)     
10;エネルギーのこと
  (LPG、灯油、電気、薪、地熱、太陽光線)  
11;外構のこと
  (立ち木、土留め、ガーデン、柵、凍害など)      
12;標高と太陽光線のこと
  (建材劣化、屋内熱環境への利用など)
13;虫、獣のこと
  (スズメバチ、カマドウマ、ブヨ、野ネズミ)   

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