2022年10月11日火曜日

山中湖の森で今年気になった事「すす病」

すす病は、春~秋の気温が高くジメジメした環境で多く発症し、果樹類や、庭木類などが被害にあう。 黒い粉の正体は菌の胞子で、感染範囲が小さいと拭く事で除去できる。菌は人体に影響がない。 

すす病は茎や葉、果実に黒々とした菌が広がり、全体が黒く汚れたように見える。 葉に発症すると光合成が阻害され生育が衰えますが、枯れることはない。見た目がすこぶる悪い。

 すす病の原因は2つ。 1;カイガラムシやアブラムシなどの害虫による「腐生性(ふせいせい)」の菌。害虫の排せつ物に菌が繁殖。 2;菌が植物に直接ついて繁殖する「寄生性」。寄生性の場合は葉の表と裏に菌が繁殖。 

今年、MS4D山荘付近で発生した原因は1。 ヤマボウシ、ナナカマドの実のなる木に何らかの害虫が大量発生して、害虫の排泄物が低木や下草に降りかかり、菌が繁殖した模様。 これらの木の下は、まるで墨を撒いたような様相で、見た目が悪く、花や実のなりも非常に少なかった。 すす病の原因となった樹木はいずれも樹高があり、薬剤を散布するなどの直接害虫駆除をするのは難しく、寒くなり害虫が居なくなるのを待つが来年も同じ害虫が発生するかもしれない。 

春の訪れを告げるコブシの葉に2019年より「環紋葉枯れ病」が発生し、今年は花の数も激減。 気温が暖かくなり、森の環境が変わりつつある事に今後も注視しようと思う。




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