2021年8月16日月曜日

記録的大雨

8月としては珍しく、前線の停滞によって、日本列島各地で記録的な大雨に見舞われています。被害に遭われた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます山中湖村でも、土砂災害区域に警戒レベル4の”避難指示”が発令されました。避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)以降、県内初とのこと。MS4D山荘の立地は、ハザードマップでいうところの急傾斜地特別警戒区域、および土石流警戒区域なので、さすがに、怖ろしくなり、富士吉田方面に避難しました。(たんに買い物に出ただけですが。)夕方には避難指示が解除され、ほっとして山荘に帰宅。今日は、朝から雨脚が弱く、一安心ですが、大雨後は時差的に土石流の発生も考えられるので、気を抜けません。















ここ数日(2021年8月)の雨量を調べてみました。
13日金曜日 73.0mm/日
14日土曜日 35.5mm/日
15日日曜日 73.0mm/日
16日月曜日 10.0mm/日
17日火曜日 32.5mm/日
18日水曜日 128.5mm/日 
合計で352.5mm



気象庁>各種データ・資料>
過去の気象データ検索>
山中2021年8月(日ごとの値)主な要素より




















ちなみに、山中湖の過去観測史上1~10位の気象データを調べてみました。
日降水量
 1位 494mm/日 1983/8/16 
 2位 388mm/日 2011/9/21 
 3位 329mm/日 2019/10/12
月降水量 
 1位 1249mm/月 2011年9月 
 2位 1076mm/月 2004年10月 
 3位 1069mm/月 1983年8月
と、観測史上では1983年8月16日が日最大、2011年9月は月最大の
雨量が多かったことがわかります。



気象庁>各種データ・資料 >
過去の気象データ検索 >
山中(山梨県)観測史上1~10位の値



















では、どのくらい雨が降ると土砂災害となるのか。長池の地主さん曰く、今から70年くらい前に現在の讃美橋付近で土石流が発生し、ミズミチを通って、湖畔近くまで到達したことがあるとか。70年も昔となると1950年頃。まだ、讃美ケ丘別荘地は開発されていません。(たしか1969年ごろに開発着手?)気象庁の観測データも残っていませんでした。いろいろ探していると、山中湖村地域防災計画に主な災害履歴が載っていました。水害として、以下が掲載されています。
 1959年台風7号、
 1966年台風26号、
 1983年台風5,6号、
 1991年台風12号、
 2010年大雨、
 2011年台風12号


山中湖村地域防災計画P20






















では、自分も記憶している2011年9月について、調べてみました。ちょうど、MS4Dが讃美ケ丘に中古山荘を入手した翌年のことだったので、よく覚えています。湖があふれんばかりの満水状態で、少し風が吹くと、湖畔沿いの国道は、波をかぶったような光景でした。。当時の讃美ケ丘別荘地内道路排水は、現在よりも整備が行き届いておらず、道路が川のようになっていたのも記憶しています。(その時の様子、過去記事こちら12号、とこちら15号)



気象庁>各種データ・資料>
過去の気象データ検索>
山中2011年9月(日ごとの値)主な要素より






























2011年9月の記録によると,
日降水量 観測史上2位となる388mm/日 2011年9/21日の他、
9月1日~4日は100mm~230mm/日が4日連続して降り、4日合計734.5mm
月降水量 こちらは観測史上1位の1249mm/月 2011年9月

と、だらだらと、調べましたが、2011年9月の降水量では、
MS4D山荘付近で土石流は発生しなかったことを考えると、
日降水量 300mm/日
1週間降水量 600mm/週
月降水量 1000mm/月 
未満の降水量では、土砂災害は発生しないだろうと、思いました。
(あくまで、個人的な感想です)

ただ、山の保水力(森の水源涵養機能=緑のダム)は樹木の状態に起因するところが多いので、伐採しすぎず、適度な密度で、年齢の異なる樹木が順に生えているような循環型の状態を維持管理することが大切だともつくづく思いました。



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