2023年4月11日火曜日

クルミシロップ製作の全過程, 樹液シロップ造り方研究,

カエデの木でメープルシロップが採れる事は知っていましたが、
Youtube(下記参考資料参照)でオニグルミからもシロップが採れる事を知りました。

樹液シロップは一般甘味料に比べて、多くのミネラル
(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム)や
ビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質、ポリフェノール、
抗酸化物質等が含まれることが多いそうで、
白砂糖や蜂蜜よりカロリーが低いのが特徴との事!
農薬、着色料、添加物等の化学物質を一切含まず、
高温で煮るので殺菌され安全、安心。

【樹液からつくるシロップ各種】
シロップと言えばメープルシロップ。
世界で流通するメープルシロップの約70%がカナダのケベック州産
サトウカエデ(糖度3%はカエデ種で最高)が多く分布しているそうです。
日本でも埼玉県秩父市、北海道占冠村、山形県金山町等で
生産されている様ですが、ごく少量。
●カエデ;メープルシロップはサトウカエデで採取
 樹液採取時期;氷結・解氷周期が幹の圧力を生み樹液が流れ出す。
 樹液収穫;糖度3%
●白樺;カバノキ属のうち、
灰色カバノキは素晴らしいシロップができる。
 シロップ;香り良し、香辛料の効いた風味、ジビエ料理のソースやドレッシングに!
 樹液採取時期;3月半ばから4月終わりまで。
 樹液収穫;低い糖含有量(1%以下)だが、
  素晴らしい量の樹液(カエデの2倍)が出る。
●クルミシロップ;甘い、ナッツの風味、樹液採取シーズン終盤に風味が強くなる。
 樹液採取時期;雪がほぼ解け地面が十分暖かくなった後、根の圧力で樹液を汲み上げる。
 夜間氷点下と日中氷点以上の温度に依存、この温度変動が幹に圧力を生み樹液を流出。
 中部大西洋岸で、この作用は2月初めから半ばに始まる。
 樹液収穫;1ガロン【3.8ℓ】のシロップを得るのに40ガロンの樹液が必要。
●スズカケノキシロップ;最初の流出分は、淡色で蜂蜜風味。
 シーズン終盤に独特なバタースコッチの風味。
 樹液収穫;クルミと同程度の樹液を生むが、糖含有量はかなり少ない。
 1ガロン【3.8ℓ】のシロップを得るのに100ガロンの樹液が必要。

【樹液を取る工程】
大きな健康な木を選び、古い傷や、キノコや苔、瘤があるものは避ける。
樹液取りは新しい傷を作る事になるなので、
細菌を入れない様に清潔なドリル刃と採取口を使用。
採取口は少し斜め下向きになるように深さ約5cmの穴をあけると液が流れやすい。
樹液取りは「木を傷をつける」と言う事を忘れない。
1樹木に対して2穴以下とし、樹の成長を妨げないように、
樹液を頂くという気持ちで採取し、採取後は穴に木栓止めをし、
樹木に菌を入れない様、注意する。
生産樹木として植林されている場合は絶対に穴を開けない。
クルミは建材や彫刻用木材として、価値の高い木なので。

【シロップを作る方法】
樹液を煮詰めるが、沸騰させない様に極弱火で。
どの樹木で作る時もシロップは糖度66%を目指す。
(クルミの場合)4ℓ→100㏄を目指す。
無機物と不純物を取り除く為、熱いうちに無漂白の
コーヒーフィルターでシロップを濾す。
濾した後、煮沸処理したビンに詰める。
涼しい場所か冷蔵庫に保管。

【樹液から作るもの】
樹液シロップ;樹液を濃縮した甘味料
樹液シュガー;常温で固体状になるまで濃縮されたもの
樹液バター;シロップを加熱濃縮後、急冷しつつ撹拌しクリーム状にしたもの

【参考資料】
2023/3/29-walnut syrup no1-樹液ウォーター3.5ℓ
2023/4/1-walnut syrup no2-樹液ウォーター3ℓ
20234/5-walnut syrup no3-樹液ウォーター5ℓ

採取後、煮詰め途中、煮詰め最終段階で濾す

丸2日間煮詰める

煮詰め最終段階

2023/3/31-walnut syrup no1-シロップ40㏄
2023/4/4-walnut syrup no2-シュガー15㏄
2023/4/7-walnut syrup no3-シロップ100㏄


0 件のコメント: