2022年7月12日火曜日

讃美ケ丘 H 山荘改修工事07ー外壁工事など


H山荘の改修工事は着々と進んでいます。
梅雨に入ってしまい、思うように進まなかった外壁工事が、再開しました。
大工さんが外壁の下地となる胴縁(杉15*45)を設置し、
その後板金屋さんにバトンタッチし、外壁材を設置します。
内部では各所の天井、壁の断熱工事が進んでいます。
先日ラワン合板を張った高天井のLDKは、塗装屋さんが天井の母屋や棟木、など、
内部足場があるうちに塗装まで行い、内部足場は撤去しました。
と、ここまでは、順調に進んでいたのですが、そろそろ、次の段取りとなる、
床のフローリング材を発注しようとしたところ。。。。
選んでいたメーカーのフローリングが突然生産中止に。
では、他のメーカーの似た柄に切り替えようとしたところ、
オレフィンシートを使用したフローリングメーカーのほとんどが、生産中止とのこと。
ん?これは何かあるなと、調べると、新型コロナウイルスの感染拡大や
海上輸送の混乱もあり、原材料の確保が非常に困難な状況との事に加え、
ウクライナ情勢も影響していることが分かりました。
ふ~。何があるかわからない世の中です。
ということで、発注者さんと、入手可能な別のフローリングを
急遽探し、選定し直すことになりました。

6月末頃。胴縁(杉15*45)設置段階です。
縦の細い木材の事を縦胴縁と言います。
外壁仕上材の裏側に15mmほどの空気層を確保します。
空気層は開放型で、夏場は外壁面が熱せられると、
足元付近の涼しい空気が空気層に入り込み、
熱せられた空気は、軒裏と外壁がぶつかるあたりから
排出されます。
しかし、本日、猛暑です。
大工さん、さっさと胴縁を設置して、日陰の屋内に避難です。





















縦の木材が胴縁。黒い材料は、
空気層の中への虫の進入を防ぐ、防虫網です。
いろんな虫がいますからね。

















今回使用する外壁材は、金属製サイディングです。
断熱材をガルバリム鋼板とアルミ材で
サンドイッチしたような建材で、
この外壁材単体でも、多少の断熱効果があります。
ガルバリウム鋼板は今や言わずと知れた
高耐久の金属板で、屋根によく使用されますよね。
紫外線が強く、自然環境の厳しい、山中湖では、
ノーメンテナンスとまではいきませんが、
20年くらい、ほったらかしでも、さほど
性能劣化、見劣りも、しないと思われます。
(メーカーの穴あき・赤さび10年保証期限とは異なる所見です)














いよいよ外壁仕上材の設置工事開始です。
縦横に、銀色の外壁材を設置するための下地を
取り付けてゆきます。
横張りですので、
下から積み上げるように張っていきます。
木製外壁の南京下見張りの様な面持ちです。










大分張り進みました。


あとすこし。
























晴れ間を狙って、ストーブ屋さんが
煙突を設置してくれました。
写真にあるような煙突の台座部分を四角く
組んだものをチムニー(チムニートップ)と呼びます。
屋根から煙突を貫く部分には大きく分けて
3種類の方法があります。
フラッシング、チムニー、角トップです。
コストは左から順に上がります
どかっと大雪の降る山中湖では、
積雪によって、煙突が折れない位置に設置することも
大切ですし、チムニーを組むなどして煙突本体が
損傷しない用にすることも大切です。


LDKの天井+化粧梁の塗装、ダウンライト取付けが終了し、
内部足場が撤去されました。
下の方の梁は未塗装ですが、このくらいの高さであれば、
脚立で対応可能ということで、
後日、大工工事終了頃、塗装します。
塗料は自然塗料のオスモカラーです。(シンナー臭くない)




各部屋の天井壁にも断熱材グラスウールが
設置されています。
今回使用は24K t=100mmです。
熱伝導率0.038W/(m*K),熱抵抗値2.6㎡K/W





2つの旧和室に関しては、障子を再利用する観点から、
アルミサッシ額縁を既存再利用としました。
断熱材も仕込まれましたので、新しい建具枠を設置する
壁以外は壁、天井のプラスターボード工事も
随時、行ってゆきます。
新しく建具枠を設置する箇所は、実は
フローリングを張って、その上に建具枠を乗せてから
壁のプラスターボードを張りたいのです。
ということは、、、、生産中止フローリングの
代替品を早くに見つけないと。。。。。どきどき。


























































































































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